無錫ntt data有限公司(旧社名:無錫華夏計算機技術有限公司)では、ito分野(オフショア開発領域)が、cmmiの最高水準となるレベル5を達成しました。 cmmi (capability maturity model® integration)は、1999年に米国国防総省の援助のもとカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所 (seism)で開発された、システム開発を行う組織の成熟度を表現したモデルで、現在では防衛関連だけではなく、世界中のシステム開発企業においてプロセス改善を進める際の参照モデルのデファクトスタンダードとして使用されています。 2006年8月にcmmiモデルおよび評定手法がver1.2に改訂された際、特にレベル4と5の高成熟度の基準が厳格になりましたが、今回のito分野の結果は、改定後のバージョンにおいて無錫市(中国)初のレベル5達成となります。 無錫ntt data有限公司では、品質改善、プロセス改善、組織としての成熟度を高めるために2004年よりcmmiの取組みを開始し、cmmiレベル2の達成から、7年間のプロセス改善活動を継続してきました。nttデータグループのオフショア開発が、最新のグローバル基準に適合できることを実証したとも言えます。 今後も引続き品質改善、プロセス改善の活動を行い、nttデータグループヘ展開し、お客様に高品質なソリューションを提供していきます。 【レベル5達成について】 無錫ntt data有限公司は、中国にあるnttデータの子会社でありオフショア開発、amo、bpoなどを事業にしている会社です。レベル5を達成したito分野では、大小様々な業種のシステム開発を行っており、組織としての成熟度を高めるために2004年にcmmiレベル2を達成し、次いで2005年にcmmiレベル3、2006年にレベル4を達成しました。その後もプロセス改善活動を継続して行い、今回のレベル5達成に至りました。 【nttデータグループにおけるcmmiへの取り組み】 nttデータグループでは、2012年3月期まで掲げる中期経営方針における重点施策「si競争力強化」の一環として、お客様に品質の高いシステム・サービスを提供するため継続的にcmmiに基づくソフトウェア開発プロセスの改善に取り組んでいます。 レベル5を達成した無錫ntt data有限公司 ito分野のほかにも海外のnttデータグループ会社を含む複数の組織が既にレベル3を達成しており、より上位のレベルの達成をめざし改善活動を進めています。 今後、既に上位レベルを達成した組織が整備した開発プロセスや経験、ノウハウをグループ全体のプロセス改善活動に展開し、中期経営方針の最大の目標である「お客様満足度no.1」の獲得に向け、組織的にレベルアップを行っていきます。 【cmmiの世界的な動向】 2006年8月のcmmiおよび評定手法scampismのバージョン1.2リリースに伴い、レベル達成に必要な評定の手順および基準が大幅に改訂されました。特にレベル4以上の高成熟度レベルの評定では、事業目標とプロセス改善との関係や、改善の実施効果の定量的な把握、定量データの分析における統計技法の正確な使用などを厳格に示すことが求められるようになりました。その結果、改訂後にレベル4ないしはレベル5を達成した企業の数は激減しています。 注 cmmi 注 scampi 注 cmmiおよびcapability maturity modelは、アメリカ合衆国特許商標庁に登録されています。 ◆ 本件に関するお問い合わせ ◆ |
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